「媚薬なんて本当にあるとは思わない」、「媚薬の科学的根拠が分からない」と思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、そう思っているのはもったいない!

今回は、媚薬が本当に存在するかどうかを科学的な知見から考えてみました。

媚薬は迷信じゃなかった!現代版媚薬の効果とは?


古くから媚薬、催淫剤は身分の高い貴族や王族に重宝されてきました。
彼らは自分の血脈こそが伝統であり何よりも尊いものだと考えていたので、子孫を残すことに関してはあらゆる手段を尽くしてきました。

その結果、呪術的な儀式が複雑化したり、帝王学に基づくセックスと出産のタイミングが体系化されたり、精力増強に効果があるとされる食材の探求、そして性欲を高めるとされるセックスしたくなる薬、つまり媚薬の発見、開発が錬金術の追究が如く盛んに行われてきました。

そうした知識が現代に伝承され、科学が発展した現代において迷信だと切り捨てられ、媚薬=インチキといったイメージが定着したように思われましたが、近年になって媚薬の効能が再評価されてきているのはご存知でしたか?

皮肉なことに、媚薬をインチキだと断じた科学が、「媚薬を間接的に効能あり」と評価しています。
セックスしたくなる薬は存在します。

もちろん古くからの伝承によって事実が歪められたり、創作によって口伝された正真正銘のインチキ媚薬も存在します、それどころかほとんどがインチキであることには変わりありませんが、ごく一部には媚薬として間接的に効果があるとされる成分や、脳の学習機能を逆手に取った催淫効果を利用することで、セックスしたくなる薬は現実のものとなっています。

性ホルモンを補って性欲を高めるタイプが主流


媚薬の効果に懐疑的であったり未だ迷信だと思っている方は生理前の女性をイメージすることで、誤解を解くことができるかもしれません。

生理前の女性は性欲が高まり、妊娠するための体の準備が整います。
知っての通り男性は常時発情期のように性欲がありますが、女性は生理前にのみ性欲が高まるという違いがあります。

これは性行為による妊娠の成功率を高めるためと考えられており、合理的に子孫繁栄するために進化の過程で手に入れたメカニズムと言えるでしょう。

性欲の鍵はテストステロンにあり


この性欲は何によって引き起こされるかというと、男性ホルモンの主成分であるテストステロンによるものです。
普段の女性のテストステロン値は男性の10分の1程度なので、男性ほど性欲はありませんが、生理前になると、血中のテストステロン濃度が高まり、性欲もそれに比例して高まります。

女性の性欲が高まるタイミングは生理前だけではありません。
女性の性欲は30代から高まり、いわゆる更年期障害が現れ始めるアラフォー世代も性欲がもっとも高まるとされています。
これは20代まで活発に分泌されていた女性ホルモンの代表格であるエストロゲンが30代になって徐々に減少していき、40代前くらいには女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れてしまうからです。

ホルモンバランスが崩れてしまうことによって情緒不安定になったり、頭痛、めまい、肩こり、倦怠感といった症状が現れ始めます。
これら症状を総じて更年期障害と呼ばれていますが、アラフォー世代の強い性欲はホルモンバランスが崩れてしまい、テストステロン値が優位になることで起きる”生理現象”なのです

ほとんどの媚薬にはテストステロンが関係している


セックスしたくなる薬は、このテストステロンを想起させるような香りを嗅がせたり、テストステロンの分泌を促す成分を摂取することで性欲を高めることを狙いとしています。

もちろんAVで出てくるような媚薬やエロマンガなどに登場する媚薬は極めて極端な描写で、現実にはあり得ません。
良くある飲み物に媚薬を一滴垂らして、それを飲んだ女の子が火照ってムラムラ…
この後、めっちゃくちゃセックスしました。なんて展開を期待してはいけません。

また、媚薬のキーワードとなるテストステロンは性欲に関係する性ホルモンであって、直結する性ホルモンではありませんので、効果を過信してはいけません。
媚薬はあくまで性に対する気分を盛り上げる脇役である、という認識くらいがちょうど良いでしょう。

女性はテストステロンの匂いを嗅ぎ分けている?


女性は優れた遺伝子を残すためにフェロモンの香りを嗅ぎ分けて、男性を受け入れることを無意識に行なっているということをご存知でしょうか。

女性はフェロモン、つまりテストステロンの匂いを嗅ぎ分けることができます。
女性によっては良い匂いと感じるフェロモンの匂いと、そうでない匂いがそれぞれ異なります。
イケメンだからといって女性全員が良いフェロモンと知覚するわけではありません。

実験によって男性ホルモン≒フェロモンと女性の親和性が証明された


男性のフェロモンは主に皮脂腺、汗腺から匂いを発しますが、このフェロモンの主な成分はやはりテストステロンです。
これを証明した興味深い実験があります。

1995年にスイスのヴェーキデント博士によって行われた実験によれば、44人の男性にTシャツを二日間着用させ、そのTシャツを誰が着ていたのかをわからなくした状態で49人の女性にTシャツの匂いを嗅がせて、良い匂いと嫌な臭いとで好みを示してもらいました。

その結果、匂いを嗅いだ女性から見て、遺伝的にもっともかけ離れている男性が着ていたTシャツを良い匂いと認識し、逆に遺伝的に自分と近い男性が着ていたTシャツの匂いを臭いと認識する傾向があるとの結果が出ました。

自分と遺伝情報が大きく異なれば異なるほど、新たな特性を持った優秀な子孫を残すことができるので、女性は男性のフェロモンから男性の遺伝的特徴を本能的に知覚していることがわかりました。
フェロモン自体は無臭にも関わらず、匂いの差異を知覚しているとは不思議ですね。

これによって男性の年齢や容姿、体型などに結果が左右されないことがわかったので、媚薬の効能は男性にとって平等に作用することの証左となりました。

余談ですが、初潮を迎えた少女が自分の父親の匂いを嫌うのは、ただの反抗期だからと片付けられるものではなく、遺伝的に極めて近いもの同士の交配を避ける生理反応であると言えます。

Tシャツを2日間着用し続けて良い匂いと答えた事にも驚きですが、体を洗わなかったり、服を選択しなかったりすれば、当然悪臭を放ちます。
フェロモン以前に女性に敬遠されてしまうので、常に清潔に保つようにしましょう。

女性が好むフェロモンの香りは人為的に生成可能


ヴェーキデント博士の実験によって男性ホルモンであるテストステロンをたくさん分泌すれば、それに反応する女性がいる、その女性の反応感度が高まることがわかりました。

テストステロンとは女性にない強さを本能的に知覚するモテ男のホルモンだと言えますが、反作用として頭髪が禿げてしまったり、ニキビなどがたくさんできてしまい肌荒れの原因になってしまうので、過度にテストステロンを分泌するのも考えものです。

先の実験によって女性が良い匂いだと知覚した男性フェロモンの匂いを再現することで、女性の興奮度合いを高めることができます。
男性フェロモン自体は無臭なのですが、女性が本能的にこの男性の精子が欲しい!と思わせる匂いを模倣することで、女性が好むフェロモンの香りを人為的に生成することができます。

これこそが現在主流なセックスしたくなる薬の正体であり、迷信ではない根拠なのです。

最後に

女性が思わずセックスしたくなる媚薬は古代から現代までいつの時代も使われ続けてきました。

そこには、もちろん科学的な根拠も存在しています。

しかし、人間の脳は非常に複雑になっており、媚薬が何故効くのか全てが解明されているわけではありません。

とはいっても、媚薬で女性の性的興奮度が高まるのは紛れもない事実。

是非自分の目で確かめてみてください。